2023年04月08日

ロレンソが選んだバスプラグの話

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2018年。メキシコ レイクエルサルト釣行5日目の夕方。
翌日の朝の釣りをもって僕らはこの地を後にする。つまり最後の夕まずめをむかえていた。
ガイドのロレンソは自分と玉越さんに「最後の夕まずめだから、とっておきのポイントに連れてくよ。でればグランデの秘密のポイントだ。バモノス!」と言い放ち、アクセル全開でボートをかっ飛ばした。
彼の喋るスペイン語は全くわからないが、5日もずっと一緒に釣りをしてれば不思議と話している事が理解でき会話が成立する。ガイドと客という立場も、知らぬ間に気の知れた釣り友達のようになっていた。
夕焼けで真っ赤に染まった大地と湖面を眺めながら、十数分の感無量to黄昏クルージング。
やがてボートは大きな岩盤の手前で減速し、ゆっくりと自然の静寂に溶け込んだ。
崖の上には大きなサボテンがそびえ立ち、見慣れない動物が駆け抜けた。
自分はロレンソの目の前にタックルボックスを広げて「最後、どれがええと思う?」と日本語で尋ねた。
ロレンソはじっくり吟味し、T.W.Jのアブサンを取り出し「コイツだ!コイツを投げろ」とスペイン語で答えた。
続けて「着水して10カウント数えろ。そして激しいワンアクション。そしてまた10カウント数えるんだ」
この男、バスの性格を熟知している。そしてサーフェイスゲームの愉しみ方をも。
岩盤ギリギリに着水したアブサンを見て、ロレンソは「1.2.3…….」カウントを始めた。
そして「….10!アクション!」。一呼吸おいて、ゴボンッとアブサンが水面を打つ。
再び「1.2.3…….」とカウントが始まる。
はっきりと覚えていないが5を数えるまでもなく、大きな水柱と重低音と共にアブサンは水面から消えた。
船上ではバスとファイトする自分より、ロレンソが大大興奮。
「グランデ、グランデ!ほらみろ、俺の言った通りだろ!やったぜベイビー」大声で叫ぶ。
ネットインの瞬間までその興奮は続いた。が、キャッチしたバスは、まさかのこの釣行で最も小さなブラックバスだった。
「一体どうやったら、このサイズであんな派手なバイトができるんだ?」
照れくさそうにスペイン語でそう呟きロレンソは苦笑いをした。
その顔がとても心に焼き付いた。
「ソーリー」と言うロレンソに自分は「パーフェクト!」と返した。
心からそう思える一匹だった。そして、みんなで大笑いをした。

サーフェイスゲームにおいて最高の喜びとは?最高の魚とは?

アブサンは最高のストーリーテラーだ。
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TOP WATER JUNKY ABSINTHE
11年ぶりの登場です。

LIBERAL ANGLARS Orange Wing

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2023年03月13日

早春袖落とし

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漫談 PISTOL亭らいどん 突堤にて

ニューヨークはほんま釣れまへん。
昨日もオデコですわ。
でも船乗ってマンハッタンに近いAPPER NEW YORK BAY辺りに行けばガンガンに釣れるとか。
陸釣り派のワテには未知の水面でんな。
ワテのお祖父さんも昔、船持っててよくあの辺にストラプドバスを釣りに行ってたましたわ。
3ヶ月連続で晩飯に魚食わされた嫌な記憶があるほど昔はもっとイージー釣れたみたいでんなあ。
そういえばその昔、日本からきた酒呑みの釣人とカメラマンを乗せたってよく自慢してたなあ。
なんか日本では有名な作家さんとか、そんなこと言うてたわあ。よくは知らんけど。
しかしまあ、ワテは週に1匹ほど釣り上げれたら十分やな。
否や、”釣り上げる” は、違う。
粋な釣りは、魚を”釣りあげる”のではなくて”釣りおとす”のが乙でっせ。
落語と一緒。噺は落とすもの。
恋も一緒。女は落とすもの。
趣きのある釣りは魚を落とすのに夢中になるのが味噌。

ワテは、もちろん今日もオデコ。
そろそろ納竿でっせ。
釣果は季節の移ろいを確実に捉えれたこと。

そろそろ袖を落として、半袖の準備してくだされ。


たとえ明日、世界の終わりが来ようとも、私は朝から竿を振る
-ピストル亭ライドン-

LIBERAL ANGLERS
オーガニックコットン 8.8オンス Tシャツ

オフホワイト

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2023年03月01日

伝統のキツツキ 左派

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PICCHIO VIE
Liberal Anglers Request Color “SIGE"

ウッド製
3/4oz

昭和のサーフェイスベイトビルドの教典 ”気が向いたらプラグ作り”羽鳥しづを著(1983年)に紹介されているクワイエットNO.5(119P)を
参考に久保田氏が30年前に製作したプラグが下敷きとなった新作鳥型クワイエット。

-quiet funk note-
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鳥をイメージしたペンシルベイト
ノーズの大きなくちばしが、水面を騒がせダイブを防ぐ
キャスタビリティに優れた3/4オンス

水面でやや尻下がりで浮き、ロッドワークに対してのレスポンスが良い
アクションはスライド幅のやや狭いクイックステッピンタイプ
立木やブッシュの側、岩盤の際などを想定した

浮力の高いヒノキ材を用いて、大小2個のウエイトを腹部に仕込んだ
ボディの断面は小判形に近い楕円形状で、スライド後のストップ時に小刻みに揺れる
単純に見える動きの中に(実は)複雑な動きをしているのである

ちなみに、picchio とはイタリア語でキツツキのこと

*ノーズのくちばし部分はハンドシェイプにつき、長短の個体差があります(アクションに直接的な影響はありません)
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クワイエットNO.5についての羽鳥氏の言葉を借りると『身上とする動きは、幅のせまいスライドで、ちょこまかせわしなくふるまう。』となっている。


Picchioは、ハトリズムに帰した伝統的鳥型バスプラグである。


しかしリベラルアングラーズ カラーのもう片翼は,もはや逆行。
バスカラーとは逆に、自然の中でいかに違和感を放つか。
幾何学的デザインで人工物をアピールし、生命感を放棄。
たまにはこんな得体の知れないものも。

『身上とする哲学は、幅の広いプライドで、ちょこまか自由にふるまう。』
posted by ns at 01:59| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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